Lacock - レイコック


時が止まった街とはこのような街のことを言うのだろうか。 私はこの村に一歩踏み込んだ時、一瞬中世にタイム・スリップしたかのような錯覚に陥ってしまった。
レイコックはバースの西20キロの位置にある小さな村だ。 一度乗り換えなければならないが、一時間に1本はあるし、スーパーなど何でも揃っている街へはたった二十分ほどなのでアクセスには結構便利なのが特徴だ。
私は西南部を走るバスの1日券(7£=約1400円)を利用し訪れた。 この周辺にはブラッドフォードなど日本人にあまり知られてない美しい街があるので、ここも含めて是非とも寄って欲しい。 一応バスルートmapがこちらに載せているので参考にしていただければ幸いである。
イギリスの自然保護団体ナショナル・トラストに指定された施設は数あれど、レイコックのように「村ごと」ナショナル・トラストの所有になってしまった村は珍しい。 これは領主だったタルボット家の希望によって「村全体」がナショナル・トラストに寄贈されたためだ。 中世に作られた村の全てが保存される事になったため、勝手な増改築は禁止、現代的な建築物の禁止など村の風情を損なうものは全て禁止されている。 村には郵便局を兼ねたスーパーの他には小さな土産物屋、ナショナル・トラストの店、 イン=旅籠があるだけで、 レコード屋どころか本屋すらない。 さぞかし不便だろうと思うのだが、隣の街チッペナムまでわずか20分ほどなのでさほど不自由は感じないのかもしれない。   とにかく、私の中ではここと張り合えるくらい美しくかつ、古い街はイタリアのアッシジをはじめとするイタリア中部の岡の上の街しか思い浮かばない。
 どちらも幹線から離れているため、開発からとり残されてしまったのが幸いしたと言えるだろう。 ほんと、車や看板さえなければ中世の映画が撮影されてしまうが、 このレイコックの端にはるレイコック・アビーはタルボット家の別荘だが、ここでジェーン・オースティン原作のドラマ『高慢と偏見』が撮影された。 ちなみに集会所跡は『ハリー・ポッター』の撮影にも使用され、フクロウの人形が出迎えてくれる(下)。





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