フィレンツェ
フィレンツェはルネサンス発祥の地である。ルネサンスとは「再生」を意味する言葉であり、ローマ帝国崩壊後、1000年に及ぶ中世の暗黒の眠りを経て、フィレンツェに花開いた大輪の花だった。フィレンツェに残る数々の芸術品や建物を見ていると、生への喜びを感じ取る事ができる。サンタ・マリア・デル・フィオーレ-花の聖母教会とてその名の通り、華やいだ印象を人々に与える。
ルネサンスは陰鬱な中世からきらめくばかりの光の世界へ扉が明け放たれたことへの迸らんばかりの情熱の発露だったと言えるだろう。
1125年に自治都市としての地位を確立してからの事である。その後毛織物業で莫大な利益を得、それを国王や教会に貸し付ける事で金融業を発展させた。その中でも突出していたのがフィレンツェの代名詞とも言える銀行家のメディチ家である。独裁的だとの批判もあったが、メディチ家亡くしてはルネサンスは語れない。1429年にはコシモ・デ・メディチが覇権を確立したが、メディチ家が他の銀行業者より抜きん出ていた理由は、いち早く貿易中心の事業を金融中心へとシフトしていったからである。そして、有り余る財力を背景に芸術を保護発展させた。メディチ家は所有する美術品を外部に出すことを許さなかったため、芸術の街フィレンツェには美が溢れている。アカデミア美術館のダビデ像、サンタ・マリア・デル・フィオーレ、聖マルコ美術館のフラ・アンジェリコの「受胎告知」、そして、世界中の美術愛好家を惹きつけてやまないウフィツィ美術館。私はこのような街を持っているイタリアが羨ましくてたまらない。

花の聖母子教会

ヴェッキオ橋の中
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ジョットの塔からの眺め
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