リムリック


リムリックは西岸のやや下側に位置する共和国第3の都会で、繊細なレースや ハムなどの商業都市としても有名で、街にはシャノン川が流れています。 ダブリンからバスで3時間、列車で2時間40分ほどの距離にあります。 都市とはいえ、人口は7万人ほどで私の住んでいる市の半分ほど。 街の郊外にあるシャノン空港へはアメリカからの直行便があるので、夏とも なるとリムリックはアメリカ人観光客で溢れかえるそうです(これはアイルランド どこでもですが)空港周辺には近代的な町があって巨大ショッピングセンターも あるそうです。ちなみに空港には世界最大のショッピング・センターがあるとか。 私は実際には見てないのですが、これもやはりアメリカ人観光客をアテこんでの ことでしょうか? なお、近くにはアデアという可愛い村があり、ツァーも組まれています。

街の名所で有名なのはやはりトリーティー・ストーンでしょうか。
これは英国の王位継承争いに端を発するボイン川の戦いにおける英国の裏切り のシンボルとして有名です。
ボイン川の戦いとは、1690年、名誉革命でアイルランドに亡命していた ジェイムズ二世を倒すためにウィリアム三世がアイルランドに仕掛けた戦争で アイルランドとフランスの連合軍はジェイムズのために英国と戦いましたが、 破れて、ジェイムズはすたこらさっさとフランスに逃げてしまいます。 ところが、アイルランド軍の一部はリムリックの町に立てこもって英国軍 をさんざん悩ませます。やがて、ウィリアムは仕方なく和睦を申し出、カソリック 教徒への信仰の自由と地位の保証をします。この時の条約の記念碑が「条約の石」 =トリ−ティー・ストーンです。
しかし、この条約はイギリス議会が認めず、それどころか徹底的にカソリックを 徹底的に取り締まる立法まで作り、挙句に英国との和睦を信じて武装解除して いたリムリックに攻め込んできたのです。 以来、トリニティー・ストーンは裏切りのシンボルとして、リムリック市民の 心に刻み込まれています。
「アンジェラの灰」で描かれるカソリックへのこだわりと英国への憎悪 など、こういう歴史的背景を知っているとより楽しめると思います。



上はキング・ジョン王の城。
映画「アンジェラの灰」にこの場面が何度も出てくる。
左が裏切りのシンボル、トリーティー・ストーン。



昔のアイルランドの村を再現した
バンラッティの村
アメリカ人観光客のために作られた
いわゆるテーマパークみたいなもの。


旧市街にある教会の中にある
ケルティック・クロス



バンラッティの村。家の中を再現したもの。
こちらは昔のアイルランドでも比較的裕福な家です。